グアムの某所にトンネルを造ったり盛土で橋をかけたりする工事を紹介している記事の続きです
この写真に3人の人が写っていますが、それぞれ韓国人、チャモロ人、フィリピン人、そして私は日本人というとてもグローバルな状況です、これぞ多様性、ダイバーシティって感じです、そして話している共通言語は英語、国はアメリカというカオスっぷり
みんな英語力が微妙な私のために膝を突き合わせて、腹を割って話し合ってくれています、内容は工事の打ち合わせです、肝心の私は一人だけはずれたところでのんきに写真をとっていてどうなんだって感じですが、これもお仕事の一環です
グアムに旅行で行くと、ほとんど日本語で英語を使う機会は無いかも知れません、ですが英語をしゃべれるようになるとコミュニケーションがとれる人数が数十億人単位で増えますからね、世界が広がります
英語が話せるようになれば急にグアムで工事をすることになっても、私のように打ち合わせでもどかしい思いをしなくても済むようになります
学生時代もっと英語を真面目に勉強してれば…というのがグアムに行って後悔したことの一つです
しばらく時間が空いてしまったので、コンクリートトンネルの基礎を再度ローラーでゴロゴロして転圧します、これで基礎を再度締め固めるわけです
断面がカタカナの「ロ」の字の形のトンネルを作るので、まずロの字の一番底の一辺から作っていきます、まず底のコンクリートを打設するための木の枠を設置しました
ただコンクリートを流し込んだだけだと、トンネル自身の重みや、上を通る車などの重みに耐えられず壊れてしまうので、内部を鉄筋で補強します
この鉄筋も適当に配置しているわけではなくて、日本で言う「技術士」的な人、アメリカだとプロフェッショナル・エンジニア(P.E. (Professional Engineer))と呼ばれる資格を持った人にちゃんと強度を計算をして書いてもらった図面を元に鉄筋を配筋しています
縦にも横にも設計図通りの間隔で最後まで鉄筋を配置していきます、鉄筋が交差するところは細い針金で縛らないといけないので腰が痛くなります
みんな総出で鉄筋を配置していきます、途中車で鉄筋を搬入しました
グアムには鉄筋を切ったり曲げたり加工する工場はあれど、製鉄所があるわけではないので、鉄筋はアメリカ本土から船で運んでくるか、船便で外国から輸入してくるしかありません、貴重なのです
びっちりといい間隔でロの字の底の部分の配筋をすることができました、きれいです
そのままの調子でトンネルの壁になる部分、断面ロの字の縦の部分の鉄筋も配置していきます
なんとなくトンネルのイメージができてきました、スクエアな感じ
こう見るとかなり密に鉄筋を配筋するのですね、支えなければいけない自重だけでも相当なものですからね、必要なのでしょう
現場にはヤシの木だけではなく、ノニ・パパイヤ・パンノキ・バナナなんかが大量に茂っていました、竹まで生えていました、ヤシの実は割っておやつにしました、バナナは住民の人がふるまってくれました、日本でよく見かけるバナナより短かったですが美味しかったです
底面と側面の鉄筋の配筋が完了しました、おつかれさま
次回は、底面のコンクリートを打設します