グアムにあるの水のない川に橋を架け直すという工事を、開発と言ってみたりアウトドアアクティビティと言ってみたりしてふわふわとしている記事の続きです、ときは2000年から2010年の間くらいのお話です
グアムを訪れる方の中には、青い空と南国の自然を満喫したくて行く方も多いと思います、あと免税の島なのでショッピングですかね、太平洋に浮かぶ淡路島ほどの大きさの島、雨季に来れば南国のスコール的な激しい雨がサーッと降ってくる気持ちよさ、刺すような日差し、空港に着いた時から感じるムワッとした気温と湿度、羽田空港から3時間で行けるアメリカの南国
そして自然だけではなくアメリカの文化、チャモロの文化、ミクロネシアの文化、フィリピンの文化、中国の文化、韓国の文化そして日本の文化、それらが特に混ざり合うことなくパッチワーク的に存在しているカオス感、観光としての見どころは少なめでも、楽しめるところはたくさんあります、未経験の方はぜひ一度行ってみると楽しいです
こもれびの道グアムバージョン
それでは本筋に話しを戻しまして、実際の施工を始動させます、まずはこのジャングルをバッサバッサと伐採して、元の川っぽい感じに戻していきます、言葉を調べてみると、この場合伐採より伐開という方が正しいらしいので、伐開で行きたいと思います
これだけ茂るまでにどれだけ長い時間がかかったのだろう?と思われるかもしれませんが、年中夏である海洋性亜熱帯気候で雨季と乾季に分かれた気候のお陰で、日本とは比べ物にならないほど植物の成長速度が早いです、日本でも夏になると雑草がはびこりますが、それが一年中あるような感じです、おそらく皆さんが考えている3倍は早いです
以前グアムで住んでいたアパートの近くのジャングルで小さめの火災がありましたが、燃えた後が焼畑農業をしたみたいに真っ黒こげになりましたが、あっという間に他のジャングルと区別がつかなくなりまりました、恐るべしグアムの回復能力
その火事の時に見ていて驚いたのですが、火事の現場に当然消防隊は来るのですが消火活動はしていませんでした、見ているだけ、聞いてみると人家から遠くて危険度が少ないからだそうです、その時雨季だったのでそのうち雨も降るし、島では水は貴重ですからね、節約です
話を戻します、そんな感じで木でも成長が早いのでなんというか…木が軽いです、特にヤシの木がスカスカな感じ?成長が早い分密度が低いのでしょうか?重機のバックホウでもサクサクと伐採や抜根ができます、日本みたいに木を切るためにチェーンソーが必要、というようなことはありませんでした
フィリピン人の知り合いに、フィリピンもこんな感じなの?と聞いたところ、
「フィリピンのヤシの木はもっと太いで、グアムとは土壌が違うんかなぁ?」
と言っていました、ヤシの種類も違うのかも
まあ何にせよ木がスカスカなのは伐採が楽なのでこちらとしては好都合、虎の子の重機、バックホウを投入してサックサックとジャングルを切り開いていきます
ほら、青空が見えてきました、サクサク進んでチョー気持ちいい
上からドサッと何かが落ちてきたなあ…と思ったらヘビでした、これはグアムの外来生物であるブラウンツリースネークでしょう、このくらいじゃ驚かなくなりました
ブラウンツリースネークは和名をミナミオオガシラといい、Wikipediaによると
やつだそうです、グアムの宿敵
重機と伐開した木を積み込むための車(ダンプトラック)が川の底に入っていけるように上から木を伐開していきます
川の中なのに当たり前のようにヤシの木が生えまくっています、まあ全部撤去してしまうのですが
やった!やっとこさ川底まで重機が到達しました!後はダンプトラックが行けるような道を作らないといけません、それにしても川底までは結構高低差があります
あと古タイヤが発掘されました…
重機がずいぶん遠くまで行ってしまわれた…
小さい植物を積み込むタイヤバックホウ(バックホーローダー)という重機です、日本ではあまり見ないかな、前がタイヤショベルで後ろがバックホウになっています
先ほどチェーンソーいらないとか言いましたが訂正です、あまりに太くて固くて厄介な場所にある厄介な木には使いますすいません、この場合、この木の下を水道管が走っているので、下手に重機が使えなかったというのがあります、木の下にオレンジ色のスプレーが見えます、それが水道管です
重機で川底を伐開していきます、まだ道がなくてダンプトラックがバックホウのところまで行けないので、川底に木を貯めていきます
やっとダンプトラックが川底まで入れるようになったので、バックホウでダンプトラックに伐開した木を積み込んで搬出します
工事していると現場から大きな石、というか岩が出てくるのですが、これらは後でリップラップ(水たたき)というものに使うので大切に置いておきます、写真でいうと左側の白い石です
茶色と白の地面が見えてきました、住民の人の迂回路も散髪をした後のようにさっぱりしました、写真の右端にノニという植物がたくさん生えていました
下の画像の水色の部分はだいたい、大まかにジャングルの伐開が終了しました、これで工事の下準備は完了という感じです
橋をかける先の向こう岸、集落側です、画像でいうと上側になります、はっきり見えるようにはなりましたがまだまだ遥かなる道…
次の作業は川底を整地したり、トンネルの準備をしたりいろいろです!