グアム開拓のミッション(仕事)をギルド(発注者)から受注したのですが、当初の説明との差に愕然としつつもわりとよくあることなので気を取り直して作業を始めます、えーと…面倒なのでRPGっぽく言うのやめます、すいません
今回の工事、文字だと伝わりづらいので、絵で描いてみると下の図みたいな感じです
この図の真ん中の上下に、その昔橋がかかっていたのですが流されてしまったか何かで崩壊してしまったそうです、川を渡る手段が無くなってしまった住民たちは、町へ出たり集落へ戻ったりするために川底を通るように迂回路を作ったそうです、川の底は水が流れているのにそんなことができるのかとお思いでしょうが、この川は普段は水なし川なので可能なのだそうな
ですが恐るべしグアムの気候、川底とはいえ水が流れないとあっという間にわっさわっさと木や草が生えてきてジャングル化します、きっと住民は陳情か何かをしたのだと思います、そこで私達に仕事が回ってきたのでしょう
私達の請け負った仕事の内容としては、
- ジャングルを伐採して川らしくする、そうしないといざ大雨のときに水が流れないですからね
- 盛土をして、向こう岸まで橋をかける
- ただの盛土ではダムみたいに水がせき止められてしまうので、水の通り道のトンネルを掘る、というか作る
- トンネルの入口が水で削られてしまわないように、コンクリートで固める
- 橋の上に集落までの電話線の通ったパイプを埋め込む
- 橋の上にガードレールを設置する
- 橋の上をアスファルトで舗装する
大まかにこんな感じで完成です
まず最初に、この工事をちゃんとこなして橋を完成しましたよー、という証拠に施工の事前の写真を撮ります、でないと後で発注者とやったやってないで揉めると良くないので、ガチで揉めたときの裁判の資料にもなりますからね、ここは準州ですがアメリカ、何かあったら裁判、何もなくても裁判の社会です
あ、皆さんはグアムに行ったときはちゃんとマリンスポーツや観光、ショッピングなどの普通の楽しみ方をしてくださいね、3時間で行けるアメリカ(の準州)でありアジアの空気もミクロネシアの空気も感じられる最高の場所です、島内全体が免税扱いですしね、住んでて思いました本当に行って損はないです
工事の施工前の写真の羅列にしばらくお付き合いください、と言ってもただのジャングルの画像と区別つきませんが、これに盛土して橋をかけて舗装をしてパイプを通してガードレールまで設置してくれとの事、欲しがるなあ
お仕事のスタート地点、正面に2個見えるオレンジ色と白色のシマシマのコンクリートの先には壊れた古い橋があります、危ないので住民の人達は左に曲がって水なし川の川底を通って迂回して集落まで帰っています、詳しくは1枚目の画像をご参考に、ちなみに1枚目の画像でいうと絵の下の方からスタートしていきます
左に曲がって迂回路を進みます、川底に向かい下がって行きます、舗装も無くなって土の道になります
川底に向かって道が下っていっています、家に帰るのに毎日川の底を通らないといけないなんて、日本じゃちょっと考えられませんよね、今回はそれを解消する工事です
カーブしつつ続くこもれびの迂回路、住民の生命線です
多分このへんはすでに川の底あたりなはず…植物がわっさわっさ生えていますが…
住民が車で日常的に通っているので植物が生えず轍(わだち)ができています、住民の人達が乗っているピックアップトラックなら通れそうですが、正直日本の軽自動車ではジムニーとかでないと通れなそうな感じ
「元々地上に道はない、人が歩けば道になる ― 魯迅」という名言を思い出しました、というかそれを体現しているのがこの現場、人を文学的な気持ちにさせるここはグアム的哲学の道…
えっ?…ええ?…何ぞこれ?…廃墟?家?…ここはまだ川の中では?…誰?…こんなの作ったのは…それも結構ちゃんとした作りでやんの、どうやらもう人は住んでいない模様です、怖い
謎の廃墟を二度見しながら集落の方へ向かいます、道は上っていきます
ゴール地点です、向こうに集落が少し見えます
次は実際の施工の始まりでございます、最初は主に自然破壊ですが