夫婦で不妊治療をしていた頃の記事の続きです
妊娠判定の前日に血液検査で黄体ホルモン値が19と前回のそれより低くなっていたので今回も望み薄かな……と思いながら迎える妊娠判定当日、妊娠の判断基準は前回と同じで昨日の血中hCGと当日の尿中hCGです、前日の血中hCGの数値は当日まで教えてくれないのがAレディスクリニックのルール
妻本人の体感としては、お腹が重い感覚があるとのこと、でもこれは物理的に太ったせいかも、とは本人の弁
結果は着床にかすりもしない陰性でございました、hCGが0.5、さすがに今回は妻もかなり自虐気味になっていました
胚移植が2回とも全くだめだったので夫婦で前に話していた他のクリニックにセカンドオピニオンをする話をカウンセラーさんにして、紹介状を依頼しました
カウンセラーさんに話すと、「セカンドオピニオン構わないですよ、大丈夫ですよ」との優しいお言葉、高いお金を払うのも、心身に負担がかかるのも本人だし、とことん納得するまでやれることをやったほうがいいというのがカウンセラーさんの意見だそうです、それを聞いて妻がこらえきれずウルウルッと涙していました
Aレディスクリニックの方針にも異論はなくて、カウンセリングもちゃんとしてくれるし、刺激法も経過を見ながら指導してくれるし、説明をちゃんと受けて納得して治療を受けています、結果以外にクリニックに不満はないです
そんなわけで1ヶ月後くらいに「Sウィメンズクリニック」に予約をとって通うことになりました
結果から言ってしまうと、私達夫婦はこのクリニックで無事に子供を授かる事ができたわけですが、ここはかなり個性的なクリニックでした、詳しくは後日投稿します
新しいクリニックを受診するにあたっての夫婦の方針は
- 助成金が出るうちに結果を出したいので、そのためにできることはできる限りやる、鍼灸とかサプリとか、神頼みとか
- とりあえず体外試してみようか、みたいなお試し精神ではいい卵子が採れなくて受精卵になったってその先に進めないと意味がない、これからはガチンコでいく、そのためにできることはできる限りやる、鍼灸とかサプリとか、神頼みとか
AレディスクリニックからSウィメンズクリニックに転院待ちの期間、県が主催の不妊治療の市民講座に行き、そこで学んだサプリメントを飲みまくっています、1日20錠近くにもなりましたが、全部不妊治療向けというわけではなく普段の貧弱な食生活の補填の意味もあります
あと、鍼灸院にも通い始めましたし家でもお灸をしています、妻は花粉症がかなり軽くなったと驚いていました、あと腰痛も治ったそうです、意外と効果が早く現れて驚いています
時は流れ、Sウィメンズクリニックに通いはじめました、そこで体外受精に向けて採血されたり内診を受けたりしていました
子宮や卵管の状態を詳しく知るために、前のクリニックでは行わなかった子宮卵管造影や子宮内膜日付診もしました、どちらも痛いで有名な検査ですが、妻が言うには
「子宮卵管造影は院長に造影剤を入れられたときは痛かったけど、子宮内膜日付診はそれに輪をかけて痛かった!!!」
だそうです、痛すぎて看護師さん相手にずっと唸っていたそうな……その後の院長の話も頭に入ってこなかったそうな……男の私には想像することしかできませんが痛そうです……
いろいろな検査で一通りデータがそろったところで体外受精の夫婦カウンセリングを受けました、検査結果を聞いて良かったことは薬を飲んでいるおかげかプロラクチンの値が正常になっていました、これで三重苦のうちの1つが解決しました、1歩1歩妊娠に近づいていると言ってよいのかな
AレディスクリニックとSウィメンズクリニックは対照的なクリニックで、妻は前情報として知ってはいましたが最初けっこうとまどったそうです、Aレディスはスムーズに進むけどSウィメンズは鬼のような待ち時間の長さ、そして患者を呼ぶときも口頭で呼ぶだけ、Aレディスでは音が鳴ってディスプレイに番号が表示され、中待合室へどうぞ、の流れでした
でも治療方針としては基本的に同じで、排卵誘発で行うとのこと、ただSウィメンズクリニックの先生はAレディスクリニックの採卵前のLHサージのおこし方に疑問があるらしく、そのへんは先生によって違いがありそうです、この違いがよい方に働けばいいのですが
「LHサージ」とは……
LHサージは、LH(黄体形成ホルモン)が急激に増加する現象のことをいいます。LHは、卵巣に働きかけて排卵を誘発し、排卵後の卵胞を黄体化させてプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌を促す性腺ホルモンです。LHの分泌量は月経周期の中頃に急激に増えるのが特徴で、増え始めてからは一気にピークに達します。このピークに達する現象がLHサージです。
LHサージは排卵のサインともいわれ、一般的にはLHが増え始めてから36~42時間後に排卵が起こるとされています。不妊治療を行う上で、性交渉や採卵の適切なタイミングを知るためには、LHサージを把握することがとても有効なのです。
にしたんARTクリニックHPより抜粋
夫婦カウンセリングまでに子宮内膜日付診の結果が出なかったので、着床の窓のズレはわからないままでした
「着床の窓」とは……
子宮内膜が受精卵を受け入れることができる時期は、ある程度短いと言われており、それを俗に「着床の窓(=window of implantation)」と呼びます。
着床の窓が開いている時に移植すると妊娠しやすく、着床の窓が閉じている時に移植すると着床しづらいあるいは着床しないというイメージです。(子宮外妊娠は内膜がないところに着床します。そのため着床の窓は絶対的な考え方ではありませんが、着床不全に悩んでいる方には重要な突破口です。)
親愛レディースクリニックHPより抜粋
前のクリニックはどちらかというと自分の都合優先で、クリニックの休みの日は予約をずらしたりしていましたが、今度のクリニックは体の都合が優先なので期待できそうです
そんなこんなで夫婦カウンセリングは30分くらいでサクッと終わりました、顕微授精の経験者だからかなのか前の相談者たちよりカウンセリングの時間が短かった気がします
時間は飛びますがSウィメンズクリニックに通い続けて1回目の採卵を迎えました、前のクリニックから数えると通算2回目です
クロミッドとゴナピュール(途中からフェリングかな?)で排卵誘発をしていって、セトロタイドなしのボルタレンサポにて排卵抑制をして、未熟卵含め37個採れました、平均の個数はわかりませんが37個は多い気がします
それらの卵子のうち10個をふりかけ法で受精させ、21個を顕微授精で受精させます、残りの6個は使い物にならなかったようです、残念
結果としてトータルで23個の受精は確認できたようなので、あとは胚盤胞までいく生命力のあるものがいくつあるのかですね、前回は胚盤胞になったものはゼロで、2回移植しても着床すらしなかったのでいやが上にも高まる期待
妻は期待しすぎて胚盤胞になったのがゼロって言われるとショックなのであまり気にしないように過ごすらしいですが、私はこっそり期待しています